2012/11/28 発電ミーティングの報告

今回初参加の明子さんの感想とレポートを掲載します。


初めて行った発電ミーティング、とてもとてもたのしかったです。
「電気ってこんなふうにつくるんや!」
「日本橋で全部揃えられるなんて意外とお手軽!」
「予算もそんなにかからへん!」
と新鮮な驚きと安心感に包まれ、満月の夜を明るい気持ちでホクホクと歩きながら帰ることができました。
とても素晴らしい夜でした。

ミーティングはまず、トミタ電気のトミタさんから電気の基礎知識を教えてもらうところから始まりました。
Vボルトは電圧、Aアンペアは電流、Wワットは電力、Whワットアワーは1時間あたりの電力量、Ahアンペアアワーは1時間あたりの電流量…。
中学校、いや小学校で習ったようなかすかな記憶。毎日当たり前のように使ってる電気のことなのに、いざ聞かれるとあやふやで、自分がどれだけ専門家任せにしていたか身に沁みます。トミタ電機のトミタさんの言葉を借りると「電気も民主化」しないといけません。
そのあと、トミタ電機さんのてづくりの太陽光発電装置を見させてもらいました。
結構カジュアルなルックスで、またも安心感をもらいました。
まるで豆腐づくりやパンづくりを教えてもらったときのような「ほぅほぅ、意外と家庭規模でも出来るんやね!」というあの感じ。これはとてもいい経験になりました。
そのときのバッテリーには、和歌山で集めた太陽光電気がパンパンに入っていたんですが、そういうのもおもしろいなぁと私は思いました。私は趣味で天然酵母パンを作ってるんですが、そのへんの感覚はまるで酵母みたいやなー!と思いました。
自然エネルギーは愛着が沸くのです!

他にもミーティングでは、電気をたくさん喰う「大飯喰らいな電化製品」と、少しの電気でたくさん働く「爽やかな電化製品」がいることを教わりました。
電力をたくさん食う大飯喰らいの電化製品は、電子レンジ、ホットカーペット、食器乾燥機、IHコンロ、などの暖めたり冷やしたりする電化製品たちで、電気は暖めたり冷やしたりする使い方には不向きだということがわかりました。
一方爽やかな電化製品は、洗濯機や扇風機などの「まわる」ことを生業とされているものたちで、電気は回ることを得意としていることがわかりました。
つまり、少ない電力でも「回る」ことは出来るということです。
なのに、わざわざものすごいたくさんの電気を使ってまで食器を自動的に洗って乾かせたいなんて少しおかしいな、と私は思いました。
それにしても食器を洗う時間を省いてまで、日本人が欲しかった時間って、一体なんのための時間なんでしょうか…
本末転倒にならないようにしたいものです。

あとおもしろかったのは水力発電や風力発電の話。
まだまだ改良の余地がある(のびしろのある)再生可能エネルギーは、太陽光発電以外にもいろいろとあることを知りました。太陽光発電も、今は太陽光の中の紫外線だけをエネルギーに変えているけれど、他の部分もエネルギーに変えることが出来たらもっとエネルギー量は増えると言われているそうです。
また、太陽とソーラーパネルのあいだにサンキャッチャーを置くのはどうだろう、などの新しいアイディアもミーティングの後半では出ました。

最後にトミタ電機のトミタさんが、「こうやって小さな発電機は家庭でも一人で作ることができるけど、たくさんの安定した電機を作ろうと思うと、原発が便利だなぁという話になってしまう。」というようなことを言っていました。
イーストパンも同じです。
パンに適した菌だけを人工培養して集めた、クローン人間みたいな市販のイースト菌を使うと、誰が見てわかる「パン」を失敗なく一気にたくさん作れますが、命の糧になるような「たべもの」は作ってくれないような気がします。
自分が何をつくりたいのか、胸に手を当ててよく考えたいと思いました。