新月の集い

モモの家は７回目の新月の集いだった。
「折り返しだね」
宇宙は１３のリズムでできているという
それでいうと半分折ったらちょうど折り目になるよね。

みんながくる前に庭に出てトミイと話をした。
わたしは人に自分の気持ちを伝えたりするのが苦手だ。
それは「口べた」というのともちがう。
人の話を聞いたり
人が持っていきたいほうへ行く方が楽だからだ。
自分のことを話したいと思うのに
自分に自信がないところがあって
すごく勇気がいる。
それからいきがって自分の言葉じゃない言葉を言ってしまったり
話を大きくしたり
ほんとは自分が話したいことじゃないことになったりすることもある。
話を早く終わらせたくなって中途半端に結論を出してしまったりしたこともあった。

そういう時は後でとても気もちがふさいだ。

自分に正直に等身大の自分で話さないと話す意味はない。

私は悩んでいた。
モモの仕事はわたしには未知のことばかり。
人との共同作業どうすすめたらいいんだろう。
仕事の振り分けが苦手だ。
あたらしいイベントどうイメージする？

いっしょにビジョンを紡ぎたい。
それが新月の集いにならないだろうか・・・

焚き火が勢いよく燃えた。

きょうはスペースＹＭＯで歴史的になるかもしれない集まりがあって
モモの家は本当に少人数だった。
トミーちゃん
新月の集いでは音楽を奏でてみんなをなごませてくれる愛ちゃん
パートナーのひろちゃん
そしてスーリヤさん

新月の集いでは
時間から開放されるような不思議な感覚がある。
詩を読んだり、歌ったり、

そんな新月の集いで
わたしが自分の思いを話したりしてもいいんだろうか。（そわそわ）

つづく

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