17~18日と北近畿百姓の会に呼ばれて、地域通貨の実践者として話してきた。まだ、そんな段階でもないのだけど、会員の西山さんのたっての頼みだったのと、かつてモモの家のスタッフだった塩見さんの家が会場から歩いて2分というのを聞いて、行ってみたいなあと思った。
寒いから着こんでおいでというアドバイスがすっかり無駄になってしまうような2月とはいえない暖かさだった。ぽかぽかしたお天気の良い綾部は、ほんとうにのどかな田舎だった。会場は廃校になった小学校を改造して作られた町おこしの里山ネットの事務所兼集会所であった。
地の百姓さんと塩見さんや西山さんのようにサラリーマンをやめて入植したお百姓さんとが混ざっていた。村の活性化のために地域通貨が役に立つのでは?と熱心だった。
私は、肝心なのは、ハートです!昔からあった助け合いをお互いの垣根を少なくすることで、復活・再生することです!と話した。
若い人は20代からお年寄りは80歳くらいの人もいた。丹東町から来たという若夫婦は30歳前後。4年前まで夫君は豊中市の千里に住んでいたという。赤目自然農塾で米を作ったりして思い切って入植したが、現金収入は思い通りに上がらず、あせるばかりだったが、自給自足を基本に出来る範囲で野菜や米を売るということと、支出をギリギリまで減らすことで、子育てと農業を楽しみながら続けていけそうだと話していた。
都会での行き詰まりも、田舎での行き詰まりも、解消法は、ひたすら無駄使いをやめて、豊かな時間とアイデアで生き抜く知恵を発揮するしかないかなあ。
きっと、その方法が生産性の向上やGNPを無理に維持しなくても、これまでの半分くらいの収入でも豊に生きていくコツではないかな。
人々の無駄な動きや無駄な消費が減り、排気ガスが減り、地球も地球の動植物も喜び、働きすぎていた人達のからだもこころも元気になっていくのではないかしら。
帰ってきたら、T君が、相談があるとモモの家にやってきた。「仕事をやめたい。自給自足ののんびりした暮らしがしたい」と言う。綾部でもらってきた会の資料を全部見てもらった。何かヒントがあったようだ。すぐさま、綾部に行ってみて、新しい自分の生き方について考えてみたいという。迷わず実行していく時期かもしれないなあ。