途中で、モモ便りの仕上げをするために江藤さんがやってきた。彼女にも早めの昼食をいっしょに食べてもらう。先の庭作りのメンバーを台所に残し、私と江藤さんはモモ便りにかかることにした。
「表紙ができていないけど、どうしようか?」「そうか、じゃあ、原稿の割付やレイアウトを考えながら、表紙を絵にするか写真にするか考えようか」と私。
このときは、江藤さんが描くのか、私が描くのか、それとも??という状態で、そろった原稿の順番を決めたりしていた。
1時に帰る予定の江藤さんに、表紙にかかるのならあと30分だけど大丈夫?と言ったかどうかの時に、お客さん。
先日陶芸に参加した宮部りえさんだった。彼女3月17日にやるイベントの打ち上げでメイシアターの近くの居酒屋を教えたのだが、会場を下見し予約を入れた帰りに顔を出してくれた。
ちょっと雑談して、江藤さんと表紙をどうしようかという話しに戻して、「宮部さん、表紙描いてくれる!?」と尋ねたら、「描きましょうか!」といい返事。
決まりだった。描きたいものを描いてもらうことにした。宮部さんの絵がうまいことを私は知っていたのだ。
1時に帰るとき、江藤さんと私は、やらなきゃ!と張り切る必要はあんまりないねえ。良い流れを作ることだけが大事なんだねとお互い確認して別れた。
楽しそうに絵を描いてくれる宮部さんには、彼女の作ったカップ(モモの家の煉瓦の窯で)に温かいコーヒーをサービス。そして、すっかり絵が出来上がったときには、熱いチャイにクッキーを出した。
そして二人で、楽しく喜んで貰えて、お互いの存在がありがたくて、毎日が遊びと学びと仕事というのがいいなあという話しになった。今日の一日は、まさに存在の一つひとつ、一人ひとりがすべて必然的で、その流れさえも少しも無駄がないことを教えてくれた。