3月18日の総会で、まとめ役を退いて軽やかに飛びたいと言った私は、心も軽く、2年ぶりに外回りに出た。
まずは、オーガニックコットンのTシャツにオリジナルのプリントをする企画の打ち合わせに、大阪市内へ。前日アポを取るべく電話すると移転していて、なんとランチを食べに行こうとオープンしたばかりのドヒヒの姉夫婦のバリ料理の店から歩いて5分という距離にある。
なんと無駄のないことと、会社の社員のみんなにお店の案内ハガキを渡してもらう。それで、店の人に頼まれて、オーガニックのジュースなどの見本をバリ料理レストラン<カヤカヤ>に持っていく。どちらにも喜んでもらえて、私もシゴトもでき、ご飯も食べられてシアワセ!!
そのあと、まる9年このわけのわからん「いのちと食」情報センターなるものを応援してくださっている自然食品店<キャロット>とごまメーカーの大村屋さんに会いに行く(本日はムソーにも行った)。9年前に一軒一軒広告という形の応援のお願いにまわったとき、緊張して帰りの電車で放心状態だったことを覚えている。その頃に比べたら少しは肝が据わったかもしれないが、自信満々というのでもない。
それでも、10年目のスタートもまた応援していきましょうとのことだった。しほさんとミネさんが作ってくれた協賛企業さんへのありがとうのページを見てもらうこともできた。
モモの家を作ったときに、私的な展開を始めていくというふうに見られた向きもあったかもしれない。それまでの5年近く机上の勉強が中心だったので、日常的な変革を考えて自らの生き方に関わる転換をはかるのがモモの家の開始の目的だった。料理教室や勉強会にも意味はあるが、ごく普通の暮らしの中で食べ話し、遊び学ぶ空間にこそ、し続けること、自分へのしつけ、子ども達へのしつけがあるのだと思う。
何も人に誇れる見本が私の暮らしにあるわけではないのだが、人と関わる中で生まれる互いのつながりの感覚の広がり、その確かさにこそ、これから来る時代への変革のポイントがあるのだと思う。
丸山博氏が言った「戦争は最大の公害である」という言葉にあらわれている、競争の論理からの脱皮。孤独や死への怖れを脱していくことなどが、人類的な課題だろうと思っている。
その上で良きたべものや良きアートのある暮らしがたんたんと続けていけることにこそ変革があるのではないだろうか。