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春のある日のできごと

 総会後のモモ便りの発送が終わり一段落したところで、2日ほど春休みをもらって、息子の大学の入学式をのぞいてきた。母子家庭の不安定経済のNPOの仕事をしている人の息子にしては、お金のかかりそうな大学に入学してしまった!まあ、どうなるかは解らないにしても一応見ておこうと娘といっしょに見学に行った。甲東園の駅からバスで3つ目、その名も桜通りの、満開の桜並木の突き当たり、兜山をバックにしたロケーションに関西学院大学があった。
 国立ととはいえ貧乏な単科大学に通った私には、この格好いいキャンパスや整った庭のある構内がめづらしかった。総合大学だけあって、広いのと、クラブやサークルの数が多いのに驚いた。120年の歴史の古い大学らしい風格もあった。学長や理事長は年輩の男性ばかりであるのはちょっと面白くなかったけれど、キリスト教の大学らしく、会や式の始まりに必ず短いお祈りの時間があるのは意外と好感を持てた。
 1年間の学内の光熱費が年間1億円というのは、なんかもうどう考えて良いのかわからないが、まあ、とにかく息子が決めた道の始まりにあるのだから、見守っていきたいと思う。
 4月5日は、月に1回の野焼きの日。春休みということもあって、朝から子ども達を連れて遠い人は滋賀県や東大阪から、近い人は吹田市内や東淀川区の人など、大人子どもあわせて20人くらいが入れ替わり立ち替わり現れた。おだやかで暖かい春の日差しが心地よい。火をおこす前に炉の周りに集まってお祈りをした。「今日という一日がそれぞれの自分の時間を過ごせますように」「子ども達が楽しく遊びますように」「新しい自分に出会えますように」など、思い思いに祈り、今日という日を一緒に紡いでいこうという気持ちになった。
 そして、それぞれが仕事を分担した。台所ではしほさんはお昼のカレーの準備。そして、トミイは天然酵母パンを新しい仲間に教えるべく、ミニパン教室。外では火を起こしはじめ、前回みなが作った作品を(乾かしてあった)、炉のたき火で軽く焼き始める。そして、釉薬をつけて予熱をしていた煉瓦の窯に入れて焼くのだ。今回は4回目だけれど、前回ほとんど割れてしまったので、今回はみんな慎重な様子。たき火のそばでは庭作りのメンバーがハープをひいたり、鉄琴を鳴らしたり。音楽を聴きながらボーっとしてる人。ブランコにのってはしゃぎ回る子どもたちなど。(つづく)

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金曜日, 4月 6th, 2001
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