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タイ<チェンマイ>・そして今

 ゆっくり、味わうように思い出しながら、チェンマイのことを描こうとしていたのに、昨晩、ニュースを見始めて、何度も何度も、ニューヨークの貿易センタービルが砂上の楼閣のようにくずれ落ちていくのを見ることになってしまい、私の中にある空気の状態が変化して、そのままの流れで文章が書けなくなってしまっていた。
 1988年に映画『ホピの予言』を見たときから、その後、25年くらいかけて起きてくる人類の試練みたいなものを見せられた思いだったので、神戸の地震のときも、今回の映画のような衝撃的な爆発炎上シーンを目にしたときも、ホピの予言を思い出していた。良きことと悪しきことは同時にシナリオのなかに描かれながら、人類の精神的な次元の変容が起きて行くということだろうか?
 地域通貨のゲゼル研究会でも、アメリカに象徴される金融支配の根本的な崩壊を予測しているような話はあったが、まさか、こんな形でも崩壊のシナリオが書かれているとは誰も考えてはいなかったと思う。
 チェンマイのおだやかな田園風景、少し前に起きた洪水で数十人の死者と、たくさんの田畑が水に浸かっていたけれど、2期作が普通のタイでは、また平然と田植えが行われていた。誰かに恨まれたり妬まれたりするのでもない、おだやかに流れる日常の暮らしでは、おいしいものを食べてゆっくり眠ることが幸せの実感になる。崩壊するべくは、架空の暮らしなのか?!
 今日は、朝から、鶴亀団のかおりさんが、車で来てくれて、天王寺にある自然食品店キャロット(「いのちと食」情報センターの協賛企業)にいっしょに営業につき合ってもらった。創立時から、応援してくれているお店で、営業といっても、13の月の暦関連の本をチェックして納品したり、今回のコンサートのチラシやうさぶろうさんのチラシをお店において貰ったりするだけだが、今回は当初から窓口になってくれていた中川店長が、結婚退職することになり、引継等のあいさつもあって、訪問した。
 社長とも話をした。レストランを近々いったん、閉めて新しいコンセプトで初め直すとのこと。これからのお店のあり方について、相談された。なんか、鶴亀団のことを楽しそうに話したら、それに近い発想で始め直したいと言うことだった。ゆっくり準備していくということで、おもしろいお店作りのお手伝いなどができたらいいなあと思う。

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水曜日, 9月 12th, 2001
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