餅つきは、モモの家が生まれる前から、毎年やっていて、たぶん、6回目になる。一番はじめは、垂水神社の近くに引っ越してきた萩原さんの文化住宅のそばの路地でした。以前、劇団に所属していたとき、劇団員50人近くで毎年餅をつくのが恒例だった。モモの家のような可愛い量ではなく、確か30臼ぐらいついたから、早い人は朝5時頃からお湯を沸かしていて、私などがノコノコ出かけるときにはもうつき始めていた。ちょっと手伝っている私も、最後には手ががさがさになっているのだから、最初から最後まで餅きりをしている人は、大変だった。でも、初心者がボチボチしていたら、すっとばされるような緊迫感がある餅つきはけっこうおもしろかった。
餅つきは、とっても大変な仕事だと、あらためて自覚したのは、昨年のことだった。手伝ってくれる仲間が定着してきたので、当日の仕事の分担もなんとかなるだろうと、役割などを決めずに当日となったら、朝9時にそろったのは、為さんと私だけ。しばらくして、搗きにきてねと頼んだ初めての青年や新顔の人の方が先に来て、いつもの人は出来上がる頃にやってきた。餅きりの場所から、それを乾かしておくところの確保。湯を沸かしたり、みそ汁を作ったり、おぜんざいを作ったりとかの手分けなど、ほとんどの人が私に聞きに来て、もう交通整理が大変だった。
劇団にいたときに、普段の仕事の時の顔の突き合わせ方とは異なる餅つきの時間が貴重だったのを覚えていて、どんなことがあっても毎年やっていこうと思ったのに、昨年は、「もう餅つきはしたくない」と思う自分が悲しかった。
為さんにそんな話をしたら、餅つきをやる会を来年のために作ったらいいよ!と言ってくれた。会はできなかったけれど、今年は鶴亀団のようこさんが餅つき係を引き受けてくれた。前の日から泊まり込みで準備。おまけに為さんに段取りを聞いたメモまで用意してくれた。道具の扱い方から、蒸し方、蒸し時間など、翌年に向けてマニュアルを作ろうと思いつつ、なかなか実行できないが、一歩近づいたようだ。火起こしは、しほさんの息子の元が引き受けて、餅の嫌いな(・-・)学のために焼き芋もうまく焼けた。
合間に、子ども達と餅つきにきてくれたさをりの作業所の人達といっしょに鬼ごっこをした。大人や子ども総勢15人くらいで公園中をかけまわる鬼ごっこはスリリングですごかった。来年も餅つきしようね!