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春の一日

 モモの家の鶴亀団のみんながほぼ全員揃って、年度始めの発送作業をしてくれている。そんなおだやかな春の一日、私はさしあたって何の用事もないのに、出かけることにした。なんだか、そんなワガママがいいたい気分になってしまった。
 まる10年の総会を過ぎて、自分自身に、「いのちと食」情報センターの代表を解任した。今から思えば別にそうたいそうな代表でもないのだけど、始めたときは責任の重さみたいなものでおろおろしていたかな?
 コスモクロスの体操のときに、「軽く力を抜いて」と声をかけてくださる。初めの頃は、力を抜くために、どう抜いたらいいかと力が入っている(^_=)という具合だったけど、なんだか今は肩の重さが違う。先日、2人組みになって、一方が力をいれて拳を握って腕をまっすぐにしているときに、もう一人がその腕を曲げようとすると比較的簡単に曲がった。ところが、力をいれずに、手を開いて腕をホースのようにイメージして、そのホースのなかに水が突き抜けるような気持ちで手を前に出していると、簡単に曲げることが出来ず、真っ直ぐになっているのだった。
 力を抜いて、行きたい方向のイメージを持っている方が、楽に物事がすすむということを間単に体験できる方法だと思う。この人をこうしたい、こうしてあげたいと思って手を貸しても、相手に力が入っていたり、自分にも力が入っていたら、きっといい状態は生まれないのだろう。
 今日は、なんだか、私が、モモの家の主という顔をしていたくなかったので、朝から理由を見つけて出かけようとしたが、さしあたって、どこに行きたいということもなかった。で、モモの家の一番でっかい木のクスノキに登ってみた。クスノキは私を受け入れていた。ここは私がもう守らなくてもいいのかなあ?と思いつつ、木を降りて、この季節に落ち葉を一番落としてしまうので、近所の人に注意される前に外の道路の落ち葉はきをした。
 そうこうしているうちにしほさんが来て、落ち葉はきを手伝ってくれた。で、どこかに逃げだそうとしたけど、わからなくて、木登りしてたと言うと、笑われてしまった。確かにちょっと可笑しいよね。
 お昼前に出かける時、「明日も来るからね」って、まるでいつものみんなのような言葉を出している自分がおかしかった。夕方モモの家にもどって、片づいた部屋にやさしい時間のかおりが残っていた。 
 

Posted on
水曜日, 4月 3rd, 2002
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