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たき火

 モモの庭のクスノキが落葉するこの季節3日も落ち葉をほうっておくと、池も庭も片側の道路も落ち葉だらけになってしまう。ここに住んで3年くらいは、お金のことに必死で落ち葉のことや庭のことは、なんかどうしていたか覚えていないくらいだ。今年は、なんか気が付いたら落ち葉はきをしている。
 落ち葉を炉に集めては、少しずつたき火をしながら、ぼんやりとこれからのことを考えていた。いまいち考えがまとまるわけでもない。事務所の片付けが、秋くらいからすすんでいないので、落ち着いた時間がある今にしてしまおうと思うのに、どうも腰があがらない。庭を整備して畑も始めたいと思うけど、やっぱり同じ。たき火を見つめながら、とにかく、少し伸びすぎていると思われる木の剪定を始めた。はさみやノコギリで伸びすぎた木を切りながら、たき火に落ち葉をくべていくことの繰り返し。夕方コーヒーが飲みたくなって、手煎りで30分くらいコーヒーの生豆を煎り、手立てのコーヒーを美味しく飲む。
 娘の悠が、図書館の自習室から勉強を終えて帰ってきた。先日受験勉強を終えて、ホッとしたところなのに、入学式の翌日はテストだとかで、宿題やテスト勉教をしている。「お腹すいた!」と言う声で、あわてて近くのクレヨンハウスに買い物に行くことにする。そういえば、6月のうさぶろう展を中津のカンテグランデでやろうと思っていたのだけど、昨年2回やらせてもらって売り上げも増えていたのに、「販売を中心にしているから」と断られたのだ。江坂のクレヨンハウスはどうだろう?なんて思いながら、自転車を走らせる。クレヨンハウスの2階にあがる。正月早々に、江坂の西側にあったクレヨンハウスは江坂の東側に移転し、モモの家からも少し近くなった。
 いつも、クレヨンハウスで買い物ができるわけではないけど、1ヶ月に1~2回くらいは行くかな?移転したところの2階の本のコーナーに上がったのは初めてだった。ちょっと場所を見ておこうくらいの気持ちだった。
 スタッフに声をかけている私を振り返る人がいた。なんとまあ、6年前のモモの家のできる少し前に、ケンカ別れしていた(ことになっていた)Oさんだった。
 「あっ!」という私。駆け寄って、思わず再会の手打ち、そして、抱擁。涙。
 ぼんやりとした時間の後に訪れた6年の歳月を駆け抜けるような時間だった。

Posted on
土曜日, 4月 6th, 2002
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