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冬の喜び。染をしながら思うこと。

年の初めから何日もかけてミシンでエコナプキンを縫いました。
ロックミシンも普通のミシンもその機械のくせと布地の厚さになじんでくるまでに時間が要りました。
12組のナプキンが出来、今日は朝から染をしました。参加者は4人です。
染に使う材料ははびわとたまねぎとあかねです。
びわの葉っぱは100枚ほど集めてたわしできれいに洗います。そして小さくちぎって大鍋で3日前からストーブの上でコトコト煮出したものです。
湯気がいいにおいで、薬効がかなりありそう。染める前にみんなで飲みました。甘く芳醇な香りと味わいでした。色は驚くほど赤みがありピンクのような茶です。とてもかわいい色です。一番大きなサイズのナプキンがこのびわ染めです。
中と小のサイズのナプキンはたまねぎで染それぞれ、ばいせんをかえて、鮮やかな黄色と渋いグリーンになりました。
あかね染めは参加者の人が作ってきた肩掛けを染め、それと、薄地を使い絞り染めの実験をしました。
染をしながら11年前におこった地震のことを思い出し、その時のことを話したりしました。毎年、この日は鎮魂の太鼓を垂水神社でやっていましたが、10年を節目に和太鼓サークル野火の太鼓は昨年をもってさいごとなりました。そして今年はモモの家で、このように、仲むつまじく手仕事をしています。そのことがとても意味あることと思うのです。
いろいろな手仕事ややるべき農作業など私達マチに暮らすものは日々の仕事を失いました。年老いたものや就職を選ばないもの、それから子ども達も時間とエネルギーをもてあましています。
日々の手仕事や農作業をすることによって、年長者から受け継がれた技術や美しい立ち振る舞いや、人とのコミュニケーションが学ばれていたように思われます。
マチに住む私達は新しい感性で、新しい暮らしかたとはたらき方が必要だと思います。
川をきれいにすることや、もちつきや、ナプキンを染めること。とても具体的で共同でできることです。そのはたらきの中で人と人の繋がりが自然に生まれていくのだと思います。

Posted on
水曜日, 1月 18th, 2006
Filed under:
モモ日記.
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