いくつかの電話連絡をしていたら
結構遅くなってしまった。
「帰ろう」
とおもって庭にでたら
湿ったにおい
穀雨(春分から30度地球は太陽の周りを回った)
しとしと雨。
クスノキがあまりに美しくて
夜の闇がやさしくて
天に手を伸ばして
それから枯葉のかさかさする地へと両手を置いた。
しばらくそのまま大地を味わう。
ええ庭やなあとおもう
ここは森か?
何でここに私はどっかりと座ってるんだろう
どう表現したらいいか。
贅沢といったらいいのか
はかないといえばいいのか
この景色をいつまでみられるのかな。
とふとよぎる。
こんなにはっきりと
このでっかいクスノキの存在は確かなのにな。