一ヶ月ほど前に万博公園でバラの苗を買ったと書いたが、庭に植え替えてちょうど一週間の6月30日に真っ赤な花を咲かせてくれた。その名もクリスチャンディオール。早いうちに地植えをしたいと思っていたが、以前地植えしたバラが早々に枯れてしまったこともあり、犬のドングリが駆け回り、好きなところに排尿するので、場所を選ぼうとしていた。
2つの苗のうち一つはピンクの花で香りがあるマダムバタフライ。クリスチャンディオールは、つぼみのない苗だった。一度も咲かないうちにクリスチャンディオールの苗がうどん粉病といって、葉っぱに白い粉がついたようになっていた。どうしようかなあと花屋さんに相談したら、オルデランだったかの農薬を散布しないと無理と言われた。他に方法はないの?とひつこく訊いてみた。「うどん粉病にやられた葉っぱを切ってしまって、植え替えするのではどう?」「やったことないけど、駄目でもともとやってみたら」と言われた。
新てんからっとの発行とうさぶろう展の準備に気をとられていて、そのチャンスも逸していた。うさぶろう展が始まって2日目の朝。毎日展示会に出かけて最後まで残るけど、朝はゆっくり出勤の私は、犬のドングリと散歩していた。
時々猫を追いかけて綱を強く引っ張られることのある路地で、立ち止まっていると、何気なくその路地の人と目が合い、世間話をする間に、キャットテールの見事な鉢に目をやった。増やし方を聞いているうちに、その鉢をもらえることになった。
家に持って帰って、置き場所を探しているうちに、バラの苗のことが気になり、よく見ると、クリスチャンディオールに小さなつぼみができている。「切らなくてよかったんだ!」と喜び、これは、是非咲かせたいと、急いで植え替えの場所を探し、花を咲き終えてまたつぼみをつけたマダムバタフライと共に、池のそばの一角に植え替えた。
寝不足と心地よい緊張感の続いたここ一ヶ月が過ぎ、うさぶろうさんへの支払いとクレヨンハウスの支払いを終え、モモ便りとカレンダーの発送を終えた土曜日の夜、眠気がピークになり、夜7時半に横になり、韓国とトルコ戦も見ずにそのまま寝てしまって、朝また起きて、昼また寝てと、自分でもあきれるほど寝た後の雨降りの庭に真紅のバラが咲き、池にはすいれんが4つ花を咲かせてくれた。
幸せな時間をありがとう。